Dr. NO

００７は殺しの番号／ドクター・ノオ

ノウ博士に捕まってしまうボンドさんとハニーライダー。水中窓のある部屋で食事に招待されます。

（詳しいストーリーは映画見てね）

何時もながらの目を見張るケンアダムのセットデザイン。良い雰囲気が出ています。水中を泳ぐ魚、イスズミとかクロダイの様な体型ですが洋もののため詳細不明。何れにせよ、ものすごい大きさです。見ている人間と同じくらいの大きさになっている。

興味津々で眺めている二人ですが、実はこの部分は張られたスクリーンに海中シーンのフィルムを映写しているもの。この当時、水中映像などが余りなく、探し回ってやっと見つけたのがこの1本だったそうな。なかなかいい感じに映っていますが、いかんせん大きさがアンバランスに。

そこで急遽、次のような台詞が書かれたそうな。

ノウ博士：凸面ガラスで拡大効果がある

ボンド　：メダカが鯨を装うのか

　　　　　　　お前と同じだ

この頃のボンドさんは言わなくても良い事を一々口にする嫌味な奴です。

食後の会話で、ノオ 博士が属する組織S.P.E.C.T.R.E.の説明を語ります。
Special, Executive, Counterintelligence, Terrorism, Revenge, Extortion

眉毛一つ動かさず、瞬きせず、ボンドの生意気な茶化しにも動ぜず、常に高位から威圧する。悪い奴なのにとてもかっこ良いと思いました。今思うと、ノウ博士を演じたジョゼフ・ワイズマン、とても優れた演技力に裏打ちされていたのですね。

（Ｗｉｋｉより）
2009年10月19日、マンハッタンの自宅で病死。 娘のマーサはロサンゼルス・タイムズ紙の中で、「父は、舞台俳優として名前を覚えてもらいたがっていたので、ドクター・ノオ役だけで知られることを恐れていました」と語っている。

何の足しにもなりませんが、東京の場末の映画館で、１人の少年が銀幕上の貴方に拍手喝采していたこと、墓前にお伝えください。

Rest in Peace